2015年5月28日木曜日

101回薬剤師国家試験 集団授業 物理・化学・生物コース



101回薬剤師国家試験 集団授業 物理・化学・生物コース

 薬学メディカルスクール事務局
03-6807-1546
(am10-23 メディカルスクール事務局 年中無休)


薬学メディカルスクールでは、101回物理・化学・生物の
コースを2015年6月より新規開校となっております。

こちらのコースでは昨年個別指導で3名中3名薬剤師国家試験を
合格を担当した精鋭講師による特別講座となっております。

国試浪人生や低学年の生徒様など毎週日曜日のコース
となっております。

難関化する薬剤師国家試験において物理・化学・生物を
落とすことは即不合格へと結びつきます。

ぜひ一度ご検討下さい。

山手線 秋葉原教室
(ヨドバシカメラ口 徒歩1分


























毎週日曜日開校
9:00-9:30 前日の授業の問題演習(国家試験形式)
9:45-11:15 生物(講義)
11:30-13:00 化学(講義)
14:00-15:30 物理(講義)
15:30-17:00 自習(講師への質問可)
15:3017:00の間 自習


授業内容を復習し、不明な点は講師へ質問でき、上記時間では薬理、病態、衛生、薬剤、実務、法規、制度、倫理についても当予備校は各自演習できるよう教材(過去問、オリジナル問題)があるので自習時間を利用して演習でき、物理・化学・生物以外の教科についての質問も全く問題ありません。集団授業コースでは一年に4回の模擬試験を行い、物理・化学・生物の得点が一定に達しない場合、個別補講を行います。


コース案内 1年生~6年生の現役生・国試浪人生
6月~1月(8か月)+夏期講習4回
 合計受講料 162万円(税込)



集団授業コース(物理・化学・生物)

物理カリキュラム
1.数学の基礎計算(微分・積分・対数)
2.化合物の特性
3.熱力学
4.溶液化学
5.反応速度
6.酸塩基平衡と平衡
7.電気化学
8.レオロジー
9.放射化学と放射医薬品
10.分析化学(分光、構造、分離精製化学)と定量化学
11.他教科の計算問題(動態計算、カロリー計算など計算問題はすべて網羅)

生物カリキュラム
1.器官・細胞の構造と機能
2.遺伝と疾患
3.微生物とウイルス
4.細胞を構成する分子
5.遺伝のメカニズムと疾病
6.タンパク質
7.生体エネルギー代謝
8.免疫と生体防御
9.感染症



化学カリキュラム

1.電子配置と化学結合
2.分子間相互作用と物性
3.錯体と無機化合物
4.気体の分子エネルギー
5.命名法
6.医薬品に含まれる基本構造
.立体配置
8.酸性と塩基性
.反応と合成
10.生薬学


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2015年5月16日土曜日

101回薬剤師国家試験対策 薬物反応速度

≪101回薬剤師国家試験に向けての必殺攻略法3:反応速度とは!≫


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(am10-23 メディカルスクール事務局 年中無休)


さて、これから数回に分けて反応速度について取り上げることにします. これをマスターすれば、反応についての物理的問題は全て解けるようになると言ってもいいでしょう. 特に数学の苦手な人はこの際じっくりと取り組んでみて分からない点があれば当予備校に遠慮なく問い合わせして下さい.
では、さっそく始めましょう. 次の式をみて何を想像しますか?
-dC/dt(Cは国試では濃度を表すことがほとんどなので濃度とします.tは時間でとりあえず分とします). この式は、
「1分間で濃度がどれ位減少する(-)か」
を表します(増えるなら-は付けません).
この理解が反応速度の出発点でもあり、全てでもあるのです. と言ってもピンとこないかも知れませんね. では、これを具体的な数として5を選び、
-dC/dt=5・・・・・・・・・・・☆
と書いて上のことに結び付けるとどうなるでしょうか?
「例えば、ある薬物を服用したとき、血中濃度は1分間につねに5だけ減少していく」
これなら、少しは理解できたでしょう. このように常に一定の割合で薬物の時間当たりの濃度が変化する場合を0次反応というのです. しかし、☆には弱点が2つあります. それは、

(1)減少する割合は分かるが、特定の時間においての濃度は分からない.

(2)常に一定の割合で減少するとは限らない、例えば減少する割合は、その時点での血中濃度によって変わる(実際では空腹時、満腹時などで薬の効き方が異なったりする).

つまり、☆はおおざっぱな減少する様子しか分からないわけで、(1)を知るにはCをtの式で書けばよく、C=1/5tとあれば服用して2分後の血中濃度は1/10であり、(2)なら
-dC/dt=5Cなら「1分間でその時点の血中濃度の5倍で減少する」となるわけです.
今回の目標は、☆の形から “Cをtの式で表せるようにすること”であります. 数学をジャンジャン使いますので、そのつもりで取り組んで下さいね.

(n次反応)
-dC/dt=k・C  ・・・・・・・・①
で表される反応を、n次反応と言います. みなさんは①の解釈「1分間で、濃度はk・Cの割合で減少する」もできますね. では、①から“Cをtの式で表せるようにすること”が今回の目標なので、計算してゆきましょう.
①の両辺-dt/Cを掛けると、
1/C・dC=-k・dt
両辺を積文して、
∫1/C・dC=∫-k・dt (∫はインテグラルと読みます)
∴1/-(n-1)・C-(n-1)=-kt+U(Uは薬物を飲む直前の薬物濃度)・・・・②
ただし、n=1(一次反応)のときは、
∫1/C・dC=∫-k・dt 
となるので、
∴logC=-kt+U・・・・・・②
②はまだ、完全にC=ではないのでC=にすると、
C=e-kt+U
以上をまとめると、





          n=1のときC=e-kt+U
-dC/dt=k・C ⇔
                n≠1のとき1/-(n-1)・C-(n-1)=-kt+U


≪公式1≫
∫CdC=1/(n+1)・Cn+1+U
 

 



≪公式2≫
∫1/CdC=logC+U
 




≪公式3≫
ogX=Y ⇔ X=e
 






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101回 薬剤師国家試験対策 薬の特性

≪101回薬剤師国家試験に向けての必殺攻略法2:表に隠された薬物の特性≫

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前回は抗菌薬を例に、疾病により薬物を選択する際、何を基準にすればいいのか、それを代謝の観点から説明しました. 今回は、前回に続き動態の計算問題をとりあげます.
問題形式は、これからも国家試験の形態に拘らず、本質を問う形とします.

【問題】
 次の表はある薬物を静脈内投与したときの体内動態パラメータである. ただし、この薬物は線形1-コンパートメントモデルに従うものとし、肝血流速度は1500ml/min、クレアチニンクリアランスは120ml/min、薬物消失は主に腎、肝から起こるものとする.







「上の表からこの薬物はどのような特性を持っているか」

(解説・解答)
今回の問題は前回よりも国試に近いものにしましたが、あえて設問の内容は曖昧とすることで、諸君のこういった解析問題の取り組む姿勢を図るのがねらいです. 教えていて気になることは、“設問に答えよう”とする意識が強すぎるためか、公式に頼りすぎ少しでも公式が使えない(使えるべき値が与えられていない)とお手上げ、といった状況に陥る人が多いように思えてなりません. そういった壁を超える方法をこの問題で是非身につけて下さい.

1.CLot=ke・Vd(全身クリアランス、消失速度定数、分布容積)の3パラメータ公式.
とt1/2=0.693/ke
2.血漿タンパク結合率の大小で何が分かるか.

3.尿中未変化体排泄率で何が分かるか.

4.肝血流速度、クレアチニンクリアランスの値から何を求めることができるか.




以上のことを踏まえると・・・・
1では与えられたCLoとVdとから、ke=23(hr)
2では血漿タンパク結合率が20%と低い(非結合形薬物)ので、血漿アルブミンの影響を受けにくい(組織への移行性が大、分布容積大と表からも矛盾がない)
3.尿中未変化体排泄率5%なので腎からはほとんど消失しない(腎以外、肝などで代謝される)ので、腎機能低下患者に対し投与量を考慮する必要がない.

4.CLot、肝血流速度、尿中未変化体排泄率から肝抽出率Ehを求めると、
Eh=0.02<0.3. よって、この薬物は肝代謝律速型薬物、つまり肝血流速度の影響を受けにくい.
以上のことから、この薬物は、
「半減期が長く、体に分布しやすく、腎疾患患者にも問題なく投与でき肝で代謝される」
といった特性があるといえる. (該当する薬物にどのようなものがあるのか気になった方は等予備校に連絡下さい.
 いかがでしたか. 国試ではこの手の問題は計算問題として出題されるでしょうし、また計算が出来なければ話にならないことも事実です. しかし、まず計算が主としてあるのでなく、あくまでも薬物がどのような特性を持ったものであるかを問うていて、計算はそれの補助的なものであることを忘れてほしくないのです. 結論から言うと薬学計算はそれ程難しいものは出ません. もし、難しいと感じているとすれば、それは計算問題を
公式の暗記→数値のあてはめ
と機械的捉えているからで、そうである以上出題者はその裏を突いてくるにきまっています.
これからのこの「攻略法」で諸君達の国試に対する意識が変わっていくことを心から望みます.
話を本問に戻すと、動態の問題は薬物自身のもつ定性・定量であるので、公式を覚える
ことは勿論であるが、あくまでもそのことから投与計画に結び付けられなければ十分とはい
えません. 

次回は物理の基本、「反応速度を数学的に扱う」がテーマです.


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101回薬剤師国家試験 にむけて 薬学メディカルスクール

薬剤師国家試験 薬学メディカルスクール

薬学メディカルスクールでは、東京都 山手線 秋葉原教室で
物理・化学・生物コースの集団授業を開校いたします。

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物理・化学・生物が苦手という国試浪人生・六年生・
薬学部1年~6年生まで受講いただけます。

受講月より1年間受講いただけますので
途中入塾も可能となっております。

また、薬学部マンツーマン個別指導も好評募集中です。


今回は薬剤師国家試験に向けて精鋭講師による講義をしていきます。


≪101回薬剤師国家試験に向けての必殺攻略法≫



これから、国家試験の頻出分野でしかも誰もが苦手とするテーマを取り上げ、
諸君達の意識を変えると共に少しでも、第101回の国試、そして薬学全般に役立てればと思います.

第1回目は薬剤から「薬物の、腎排泄型と肝排泄型の大きな違いとは?」

そして、これから学習するうえで何を勉強し、

どのようなことに気をつけてやっていけばいいのかを話します.

取りあえず、次の問題を考えてみて下さい.

【問題】
医師からの問い合わせで、「キノロン系抗菌薬で尿路感染症を治療する場合、レボフロキサシン水和物錠(クラビット)とモキシフロキサシン塩酸塩錠(アベロックス)のいずれが適切か」とあった、さてどちらが適切か. ただし、この2剤の投与量、抗菌力(MIC)は等しいとする.

(解説)
1回目ということでわざと、薬剤師レベル(国試のレベルを超えている)で出しましたので、
気楽に考えてみて下さい.  年齢も性別も症状も無視して下さい(現実ではありえませんが).
さて、この問いに対し、あなたならどちらの抗菌薬を選択しますか?

キーになる語句は、
1.キノロン系抗菌薬
2.尿路感染症
3.レボフロキサシン水和物とモキシフロキサシン塩酸塩の何かの違い

主にこの3つが悩ませる要因ではないでしょうか.

先に正解を言うとレボフロキサシン水和物錠(クラビット)です. 答えから、その根拠が解りますか?

やはり、投与される薬物が何であるかは、疾病が決まらないことにはどうしょうもありませんから、
まずは2の尿路感染症でしょう. 


尿路感染症は尿道、膀胱、尿道及び腎臓のいずれかが原因菌(大腸菌など)によって侵される疾患で、単純性と複雑性(下部から上部へと症状は進行する)に大別される. 

女性に多いのも特徴です.


しかし、本問はそこまで記載されていないので、

少なくとも泌尿器から次第に腎へと進行する疾病であること(これなら常識でしょう)が

読み取れば、2はパス.


そうなると、3の薬物の違いをどこに見い出すかですが、

いずれもニューキノロン系なので、 この2つの、薬物の違いはどこにあるのかを知って
おかなければなりません.尿中排泄率の違い
レボフロキサシン水和物錠(クラビット)は0.87であるのに対し、モキシフロキサシン塩酸塩は0.35. すなわち、尿中に未変化体で排泄される割合の大きいほうの薬物を選択しないと、

薬物の殆どが肝で代謝されて本患者の薬効は期待できないということです. 

最も多い間違いは、「腎疾患なので肝排泄型薬物を選ぶ」、

本疾患が腎疾患であるといえるか、ですが医師の問いはあくまでこれらの薬物の違いのみ

を薬剤師に問うてるわけですから、この2つの大きな違いは上に述べたことにあります.


国試では、腎型、肝型の典型的なものをまず覚え、

それに対して疾患が腎にあるのか、それとも肝なのかと切り込むところでしょうが、

それでは限界がある(それほど高くない限界)ことを理解してほしいのです. 


このような問題が出題される理由は、本問のように医師からの問い合わせで、

薬剤師が的確に答えられなければならず、日々病院などの現場は進歩し

ていてそれに遅れてはいけない、そういった状況を想定しているわけで、

年々現場に対応できる薬剤師を少しでも多く国試で取りたい、

そのためには過去問だけに拘らず現状の病院薬剤師などがどのような状況にあ
るかをためされているのです. 

そういったことも踏まえて勉強することが絶対に必要であることを認識して

101回国家試験の学習をスタートしましょう.
次回は、今回のことを踏まえ、計算問題(薬物動態)でもう

少し国家試験の観点から受験生の間違いやすい問題を扱います.



薬学部進級・CBT・国家試験
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